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国立大学法人東京農工大学
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本事業は文部科学省科学技術人材育成費補助金の「テニュアトラック普及・定着事業」の補助を受けて実施しています。

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テニュアトラック教員の紹介

堀川 祥生 (Horikawa Yoshiki)

研究院 農学研究院(機構)
部門 環境資源物質科学部門
研究分野 環境資源物質科学
キーワード セルロース、バイオマス、細胞壁、分光分析、電子顕微鏡
URL
職歴

・2008年4月~2008年8月:京都大学生存圏研究所 研究員
・2008年9月~2013年3月:京都大学生存圏研究所 特定研究員
・2013年4月~2014年3月:京都大学生存圏研究所 研究員
・2014年4月~2015年9月:京都大学生存圏研究所 特定研究員
・2015年10月~現在:東京農工大学 農学研究院(テニュアトラック推進機構) テニュアトラック特任准教授

学歴

・2002年:名古屋大学農学部応用生物科学科 卒業
・2004年:京都大学大学院農学研究科修士課程森林科学専攻 修了
・2008年:京都大学大学院農学研究科博士後期課程森林科学専攻 修了

受賞歴

・2007年:第57回 日本木材学会大会 優秀ポスター賞
・2008年:第15回 セルロース大会 優秀ポスター賞
・2010年:第60回 日本木材学会大会 優秀ポスター賞
・2010年:第24回 セルラーゼ研究会 ポスター賞 第1等
・2013年:第20回 セルロース学会 奨励賞

主な論文・解説

・Horikawa, Y., Itoh, T., Sugiyama, J., Preferential uniplanar orientation of cellulose microfibrils reinvestigated by the FTIR technique., Cellulose 13(3): 309-316(2006).
・Horikawa, Y., Sugiyama, J., Accessibility and size of Valonia cellulose microfibril studied by combined deuteration/rehydrogenation and FTIR technique., Cellulose 15(3): 419-424(2008).
・Horikawa, Y., Clair, B., Sugiyama, J., Varietal difference in cellulose microfibril dimensions observed by infrared spectroscopy., Cellulose 16 (1): 1-8(2009).
・Horikawa, Y., Sugiyama, J., Localization of crystalline allomorphs in cellulose microfibril., Biomacromolecules 10(8): 2235-2239(2009) .
・Horikawa, Y., Imai, T., Takada, R., Watanabe, T., Takabe, K., Kobayashi, Y., Sugiyama, J., Near-Infrared Chemometric Approach to Exhaustive Analysis of Rice Straw Pretreated for Bioethanol Conversion., Applied Biochemistry and Biotechnology 164 (2): 194-203(2011).
・Horikawa, Y., Imai, T., Takada, R., Watanabe, T., Takabe, K., Kobayashi, Y., Sugiyama, J., Chemometric analysis with near-infrared spectroscopy for chemically pretreated Erianthus toward efficient bioethanol production., Applied Biochemistry and Biotechnology 166 (3): 711-721(2012).
・堀川祥生, 杉山淳司,セルロースの基本構造と天然分布,日本ゴム協会誌 85 (12): 382-387(2012).
・Horikawa, Y., Konakahara, N., Imai, T., Abe, K., Kobayashi, Y., Sugiyama, J., The structural changes in crystalline cellulose and effects on enzymatic digestibility. Polymer Degradation and Stability 98 (11): 2351-2356(2013).
・Horikawa, Y., Imai, M., Kanai, K., Imai, T., Watanabe, T., Takabe, K., Kobayashi, Y., Sugiyama, J., Line monitoring by near-infrared chemometric technique for potential ethanol production from hydrothermally treated Eucalyptus globulus., Biochemical Engineering Journal 97: 65-72(2015).
・Horikawa, Y., Mizuno-Tazuru, S., Sugiyama, J., Near-infrared spectroscopy as a potential method for identification of anatomically similar Japanese diploxylons., Journal of Wood Science 61 (3): 251-261(2015).

研究紹介

大量消費による化石燃料の枯渇および地球規模の環境変動を受けて再生可能資源の重要性が高まりつつあることに加え、未曾有の大災害を経験した我が国では、科学技術の回顧と共に安全で低環境負荷な天然資源の利用が求められています。これらの条件を満たし、地球上で最大生産量を誇る木質バイオマスの特徴は、永年にわたり樹木として森林に蓄積され、必要な時に資源として使用することができる点です。木質バイオマスのマテリアルやエネルギーとしての利用は、化石資源の消費量を減らす効果を生み出し、さらにその経済的な恩恵を森林の生育に還元できれば循環型社会の実現に大きく近づくことにもなります。
しかしながら、マテリアルを創製するにもエネルギーに変換するにも、樹木という高度な生物構造体の理解が必要不可欠です。そのためには、木質高分子が樹木内で発現している様々な機能について、マクロからナノレベルに至る構造的な立場から精密に解析する必要があると考えています。細胞壁の骨格成分であるセルロースの高次構造およびマトリックス成分との相互作用を解き明かし、組織・細胞に加えて樹種の多様性との関係を明らかにすることによって、さらなる木質バイオマスの有効利用につなげたいと考えています。

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本学のテニュアトラック事業について

自立した研究とは、「何のために、何を、どのように、どこまで」行うべきか自分自身で課題を設定し、遂行することだと考えます。テニュア・トラック制度では、これに見合う研究費が配分された上に、研究以外の業務が軽減されて十分な時間が確保された非常に恵まれた研究環境に身をおけると思います。5年間の時間的制限も研究の課題・限界・展開を見極めるトレーニングになり、テニュア取得後に活かされると思います。学生指導もプログラムに組み込まれているので、大学人として自分は研究者であると同時に教育者であるという気持ちを失わず取り組みたいと考えています。

今後の抱負

企業研究とは異なり大学における研究のメリットは、基礎研究に力を注ぐことが可能である点です。しかし、いつまでも「基礎」という言葉に甘え、ただ興味の赴くままに取り組むのではなく、「植物資源の循環利用」という将来的な目標を指向した研究を推進したいと思います。また異分野との交流や連携を積極的に行うことにより、これまでとは違ったアイデアや切り口を取り入れて自分の研究をより発展させると共に、将来的には新たな研究分野を開拓できるよう何事にも意欲的に取り組みたいと思います。