国立大学法人東京農工大学
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島本 由麻 (Shimamoto Yuma )
職歴 | ・2018年4月~2021年8月:学校法人北里研究所 北里大学獣医学部生物環境科学科 助教 |
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学歴 | ・2013年3月:新潟大学農学部生産環境科学科 卒業 |
受賞歴 | ・2016年6月:地盤工学会北陸支部 奨励賞 |
主な論文・解説 | ・Shimamoto, Y. and Suzuki, T. (2019) Recycle of Rice Husk into Agro-Infrastructure for Decreasing Carbon Dioxide, Paddy and Water Environment, 17(3): 555-559. |
近年,長期供用に伴い,農業基盤施設の劣化や損傷の進行が顕在化しています。このため,まず現在の損傷状況を正確に評価することが必要です。そこで私は損傷が進行した農業基盤施設を対象に,情報技術と非破壊検査法を組み合わせた損傷度評価法の開発に取り組んでいます。特に,この手法の開発にあたっては,損傷力学理論の観点から構造材料の状態をモデル化し,その破壊挙動を弾性波(Acoustic Emission:AE)法によりモニタリングする手法について検討を進めています。
農業基盤施設においては,今後の更新を考えた場合,生物の生息場所の提供やカーボンニュートラルといった環境親和性の視点が重要になってくるものと考えられます。そこで私は,2点目の課題として,農業副産物である「もみ殻」や「稲わら」を活用した環境親和性材料の開発を合わせて行っています。
これらの検討を踏まえて,農業基盤施設の長寿命化や更新後の精緻な材料設計・性能評価に貢献し,持続可能な農業生産に寄与できる研究を遂行していきたいと思っております。
本学のテニュアトラック制度ではスタートアップ研究費や充実した支援体制などが提供されており,若手研究者にとって非常に恵まれた環境だと感じています。また,テニュアトラック教員同士の交流会を通して,他の分野の先生方とつながりを持てることも魅力の一つだと思います。
テニュアトラック制度という貴重な機会を与えていただいたことに感謝申し上げます。少しでも社会に貢献できるように,研究に尽力していきたいと思います。