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国立大学法人東京農工大学
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テニュアトラック教員の紹介

杉浦 慎哉 (Sugiura Shinya)

研究院 工学研究院
部門 先端情報科学部門
研究分野 通信・ネットワーク工学
キーワード 無線通信、情報理論、誤り訂正符号、協調通信、ネットワーク符号
URL http://www.tuat.ac.jp/~sugiura/
職歴

・2004年4月~2012年12月:株式会社豊田中央研究所 研究員
・2013年1月~現在:東京農工大学 大学院工学研究院 准教授

学歴

・京都大学工学部物理工学科宇宙基礎工学コース 2002年卒業
・京都大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻 博士前期課程 2004年修了
・School of Electronics and Computer Science, University of Southampton, United Kingdom 博士課程 2010年修了(PhD取得)

受賞歴

・2008年:IEEE Antennas and Propagation Society Japan Chapter Young Engineer Award
・2011年:Ericsson Young Scientist Award
・2011年:IEEE Communications Society Asia-Pacific Outstanding Young Researcher Award
・2012年:丹羽保次郎記念論文賞
・2012年:IEEE Senior Member Recognition
・2013年:IEEE Communications Letters Exemplary Reviewer

主な論文・解説

・S. Sugiura and L. Hanzo, “On the joint optimization of dispersion matrices and constellations for near-capacity irregular precoded space-time shift keying,” IEEE Transactions on Wireless Communications, vol.12, no.1, pp. 380-387, Jan. 2013.
・S. Sugiura, C. Xu, S. X. Ng, and L. Hanzo, “Reduced-complexity iterative-detection aided generalized space-time shift keying,” IEEE Transactions on Vehicular Technology, vol. 61, no. 8, pp. 3656-3664, Oct. 2012.
・S. Sugiura, S. X. Ng, L. Kong, S. Chen, and L. Hanzo, “Quasi-synchronous cooperative networks,” IEEE Vehicular Technology Magazine, vol. 7, no. 4, Dec. pp. 66-76, 2012.
・S. Sugiura, S. Chen, and L. Hanzo, “A universal space-time architecture for multiple-antenna aided systems,” IEEE Communications Surveys & Tutorials, vol. 14, no. 2, pp. 401-420, Second Quarter, 2012.
・S. Sugiura, S. Chen, and L. Hanzo, “MIMO-aided near-capacity turbo transceivers: Taxonomy and performance versus complexity,” IEEE Communications Surveys & Tutorials, vol. 14, no.2, pp. 421-442, Second Quarter, 2012.
・S. Sugiura, “Decentralized-precoding aided rateless codes for wireless sensor networks,” IEEE Communications Letters, vol. 16, no. 4, pp. 506-509, Apr. 2012.
・S. Sugiura, C. Xu, S. X. Ng, and L. Hanzo, “Reduced-complexity coherent versus non-coherent QAM-aided space-time shift keying,”IEEE Transactions on Communications, vol. 59, no. 11, pp. 3090-3101, Nov. 2011.
・S. Sugiura, S. Chen, H. Haas, P. M. Grant, and L. Hanzo, “Coherent versus non-coherent decode-and-forward relaying aided cooperative space-time shift keying,” IEEE Transactions on Communications, vol. 59, no. 6, pp. 1707-1719, June 2011.
・S. Sugiura, S. Chen, and L. Hanzo, “Generalized space-time shift keying designed for flexible diversity-, multiplexing- and complexity-tradeoffs,” IEEE Transactions on Wireless Communications, vol. 10, no. 4, pp. 1144-1153, 2011.
・S. Sugiura, S. Chen, and L. Hanzo, “Coherent and differential space-time shift keying: A dispersion matrix approach,” IEEE Transactions on Communications, vol. 58, no. 11, pp. 3219–3230, Nov. 2010.

研究紹介

私たちの研究室では主にワイヤレスネットワークの研究を行っています。スマートフォンやタブレット端末によるマルチメディアコミュニケーションをはじめとして、今やワイヤレス技術を使ったサービスは世界中で日常の光景となっています。しかしながら、無線リンクは有線リンクに比べ干渉やフェージングの影響を強く受け、状況によって深刻な遅延やエラーが生じます。今後のさらなる通信回線大容量化や将来のより洗練されたマルチメディアアプリケーションに対応するためには、現在の移動通信技術の壁を超えたスループットと信頼性、および省電力性を獲得することが重要です。本研究室では、これら将来のワイヤレス通信に必要なテクノロジーを発展させるために重要な役割を果たすことをミッションとしています。特に、信号処理、符号化、ネットワーキングをキーワードとして研究を行っています。これまでの研究成果の一部を以下に紹介します。

・無線分散ストレージに適した符号化技術
容量や信頼性の低いワイヤレスノードの集合を仮想的に大きなデータベースとみなして運用するシステムの研究を行いました。特に、構成ノードの故障や紛失が生じても保持情報を確実に復元できるようにするため、分散ノード構成に適した情報保存プロトコルとその読み出しの手法を考案しました。
・高速移動に対応した協調通信プロトコル
1対1の無線リンクでは実現できない性能を他のノードと協調することで実現する協調通信技術の研究を行いました。協調端末群が高速移動する環境においても同期エラーやチャネル推定誤差の影響を受けることなく高い性能を達成できる伝送方式を提案しました。

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本学のテニュアトラック事業について

若いうちからPIとして自分の研究室を運営できることは、国内ではかなり恵まれた環境であると同時にチャレンジングであると感じています。十分な準備資金や教育負担軽減の面も含めて、スタートアップする環境は整備されています。また、着任前からメンターの先生にきめ細かいアドバイスをいただくことができ、不安はかなり軽減されました。

今後の抱負

私が行ってきた研究では、無線通信システムのデジタル信号処理からアンテナ設計などのハードウェア開発まで比較的広い範囲をカバーしてきました。今後もさらに研究領域を広げることにより、これまでにないオリジナルな要素技術やその応用先を検討していきたいと考えています。また同時に、答えのない研究開発を通して多くの“人財”を輩出し、教育・育成においても貢献できればと思います。