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国立大学法人東京農工大学
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本事業は文部科学省科学技術人材育成費補助金の「テニュアトラック普及・定着事業」の補助を受けて実施しています。

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テニュアトラック教員の紹介

齋藤 守弘 (Saito Morihiro)

研究院 工学研究院
部門 応用化学部門
研究分野 電気化学、無機化学、触媒化学、固体イオ二クス
キーワード リチウム二次電池、キャパシタ、燃料電池、金属空気電池
URL http://www.tuat.ac.jp/~saitoken/index.html
職歴

・2003年4月~2003年4月:(独)産業技術総合研究所 環境調和技術研究部門 特別研究員
・2004年5月~2004年6月:(独)産業技術総合研究所 電力エネルギー研究部門 特別研究員
・2004年7月~2005年3月:(独)産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 特別研究員
・2005年4月~2007年3月:東京理科大学 工学部第一部 工業化学科 嘱託助手
・2007年4月~2009年3月:東京理科大学 工学部第一部 工業化学科 嘱託助教
・2009年4月~2012年1月:同志社大学 研究開発推進機構 特任准教授
・2013年1月~現在:東京農工大学大学院 工学研究院 准教授

学歴

・立教大学 理学部 化学科 1998年卒業
・立教大学大学院 理学研究科 化学専攻 博士前期課程 2000年修了
・東京工業大学大学院 理工学研究科 応用化学専攻 博士後期課程 2003年修了 博士(工学)

受賞歴

・第32回エレクトロセラミックス研究討論会 研究奨励賞(2012年)
・第17回燃料電池シンポジウム 優秀ポスター賞(2010年)
・Poster Award of The 14th International Conference on Solid State Protonic Conductors(2008年)
・Poster Prize (Silver Prize) of The 11th Korea-Japan Symposium on Catalysis(2007年)

主な論文・解説

・M. Saito, T. Yamada, C. Yodoya, A. Kamei, M. Hirota, T. Takenaka, A. Tasaka, M. Inaba, “Influence of Li Diffusion Distance on the Negative Electrode Properties of Si Thin Flakes for Li Secondary Batteries”, Solid State Ionics, 2012, 225, 506-509.
・M. Saito, Y. Murota, M. Takagi, M. Tajima, T. Asao, H. Inoue, A. Tasaka, M. Inaba, “Improvement of the Reversible Capacity of TiO2(B) High Potential Negative Electrode”, J. Electrochem. Soc., 2012, 159 (1) A49-A54.
・M. Saito, K. Nakai, T. Yamada, T. Takenaka, M. Hirota, A. Kamei, A. Tasaka, M. Inaba, “Si Thin Platelets as High-capacity Negative Electrode for Li-ion Batteries”, J. Power Sorces 2011, 196, 6637-6643.
・M. Saito, Y. Nozaki, H. Tokuno, N. Sakai, J. Kuwano, “Proton Conduction in CsHSO4-Mesoporous Silica Composite Electrolytes”, Solid State Ionics 2009, 180, 575-579.
・M. Saito, S. Ikesaka, J. Kuwano, J. Qiao, S. Tsuzuki, K. Hayamizu, T. Okada, “Mechanisms of Proton Transport in Alcohol-Penetrated Perfluorinated Ionomer Membranes for Fuel Cells”, Solid State Ionics 2007, 178, 539-545.
・M. Saito, S. Tsuzuki, K. Hayamizu, T. Okada, “Alcohol and Proton Transport in Perfluorinated Ionomer Membranes for Fuel Cells”, J. Phys. Chem. B 2006, 110, 24410-24417.
・M. Saito, H. Shiroishi, C. Ono, S. Tsuzuki, T. Okada, Y. Uchimoto, “Influence of ligand structures on methanol electro-oxidation by mixed catalysts based on platinum and organic metal complexes for DMFC”, J. Mol. Catal. A: Chemical 2006, 248, 99-108.
・M. Saito, K. Hayamizu, T. Okada, “Temperature Dependence of Ion and Water Transport in Perfluorinated Ionomer Membranes for Fuel Cells”, J. Phys. Chem. B 2005, 109, 3112-3119.
・M. Saito, N. Arimura, K. Hayamizu, T. Okada, “Mechanisms of Ion and Water Transport in Perfluorosulfonated Ionomer Membranes for fuel Cells”, J. Phys. Chem. B 2004, 108, 16064-16070.
・M. Saito, H. Ikuta, Y. Uchimoto, M. Wakihara, S. Yokoyama, T. Yabe, M. Yamamoto, “Interaction between Lewis Acid Group of Borate Ester and Various Anion Species in Polymer Electrolyte Containing Mg-Salt”, J. Phys. Chem. B 2003, 107, 11608-11614.

研究紹介

近年、環境汚染や地球温暖化などグローバルな環境問題解決のため低炭素社会を目指したエネルギー革新が求められています。また、一昨年の東日本大震災を契機に、これまで無批判に推進されてきた原発依存型エネルギー施策の盲点が明らかとなり、再生可能エネルギーを大幅に取り入れるなど、全く異なった視点に立った新体制への移行が急務となっています。このような背景のなか、風力発電、太陽電池など自然エネルギーの安定的供給を図るためには、より高性能・高機能な二次電池、キャパシタの開発が切望され、また分散型電源として燃料電池の本格普及が期待されています。当研究室では、このような観点から、次世代型リチウムイオン電池(LIB)やナノハイブリッドキャパシタ(NHC)用の電極材料、ポストLIBであるリチウム空気電池(LAB)や新形燃料電池(FC)の実現に向けた非白金空気極触媒などの開発を中心に検討し、新規かつ高性能な電極活物質や電極触媒の創製を行っています。また、既存の手法に捕らわれない測定法により、電解質材料の物性評価について解析を行い、これらの電気化学デバイスの構成に向けた新規電解液や添加剤の開発も進めています。以下に、最近の研究内容の一部を紹介します。

・次世代LIB用超高容量シリコン負極材料の開発
・電気自動車用酸化チタン系高電位LIB負極材料の創製と電気化学特性の評価
・アニオン交換膜形FCを指向したマンガン酸化物系空気極触媒の開発
・パルス磁場勾配NMR法によるFC電解質膜内の物質拡散解析

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本学のテニュアトラック事業について

本学テニュアトラック事業の十分なスタートアップ資金により、全く何もない初期状態から研究を行える環境へ短期間で準備ができたことは、他の研究機関の若手研究者と比較しても非常に優位であり、感謝しております。また、メンターの先生の研究や教育に関しての熱心なご助言や、他の多くのテニュアトラック教員との交流もあり、安心してスムーズに研究室を立ち上げることができました。今後は、この恩恵に対し、研究・教育活動という場面において、少しでも多く大学および社会に対して貢献できるよう精進し、テニュア獲得を目指し取り組んでいきたいと思います。

今後の抱負

 次世代高性能二次電池、キャパシタ―、燃料電池への期待は、上記の環境エネルギー問題や大震災の影響による再生可能エネルギーへのシフトのみでなく、近年のスマートフォンやタブレット端末の爆発的普及、ハイブリッド、電気、FC自動車の連続的な市場導入、将来のスマートグリッド構想など多くの観点から益々高まっています。当研究室では、そのようなエネルギー問題を解決すべく、様々な高性能電極、電解質、触媒材料の開発や、これらの電池、キャパシタ材料の新規評価・分析法の確立に注力していきます。またその中で、研究能力、人格ともに優れた人材を多く育成できるよう、学生とのコミュニケーションを十分に持ち、きめ細かな教育を心懸けて邁進していきたいと考えております。