お問い合わせはこちらから

国立大学法人東京農工大学
研究推進部 研究支援課

TEL 042-367-5944
FAX 042-367-5898

本事業は文部科学省科学技術人材育成費補助金の「テニュアトラック普及・定着事業」の補助を受けて実施しています。

メールでのお問い合わせはこちら

トップページ > テニュアトラック教員の紹介 > 一川 尚広

テニュアトラック教員の紹介

一川 尚広 (Ichikawa Takahiro)

研究院 工学研究院(機構)
部門 生命機能科学部門
研究分野 機能有機材料化学
キーワード 双連続キュービック液晶、ジャイロイド極小界面、リオトロピック液晶、イオン液体
URL http://web.tuat.ac.jp/~ichikawa/index.html
職歴

・2008年 4月~2010年9月:日本学術振興会(特別研究員(DC1))
・2010年10月~2015年5月:東京農工大学 助教
・2014年10月~現在:JSTさきがけ「超空間制御と革新的機能創成」 領域研究者 (兼任)
・2015年 6月~現在:東京農工大学 工学研究院(テニュアトラック推進機構)テニュアトラック特任准教授

学歴

・2006年3月:東京大学 工学部 化学生命工学科 卒業
・2008年3月:東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 修了
・2010年9月:東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 中退

受賞歴

・2007年第 18 回日本MRS 学術シンポジウムにおいて講演賞を受賞
・2012年日本液晶学会討論会において虹彩賞を受賞
・2013年第 1 回関博雄記念賞受賞

主な論文・解説

・T. Ichikawa, M. Yoshio, A. Hamasaki, T. Mukai, H. Ohno, T. Kato, J. Am. Chem. Soc., 129, 10662 (2007).
・T. Ichikawa, M. Yoshio, A. Hamasaki, J. Kagimoto, H. Ohno, T. Kato, J. Am. Chem. Soc., 133, 2163 (2011).
・T. Ichikawa, M. Yoshio, S. Taguchi, J. Kagimoto, H. Ohno, T. Kato, Chem. Sci., 3, 2001-2008 (2012).
・T. Ichikawa, M. Yoshio, A. Hamasaki, S. Taguchi, F. Liu, X.-b. Zeng, G. Ungar, H. Ohno, T. Kato, J. Am. Chem. Soc., 134, 2634 (2012).
・T. Ichikawa, T. Kato, H. Ohno, J. Am. Chem. Soc., 134, 11354 (2012).
・T. Ichikawa, K. Fujimura, M. Yoshio, T. Kato, H. Ohno, Chem. Commun., 49, 11746 (2013).

研究紹介

液晶分子を巧みに設計すると、その熱的挙動または溶媒中での挙動をプログラムすることができる。これらの液晶材料は、近年、ソフトマテリアルの開発において注目されている自己組織性材料群の一種である。
我々は、この液晶分子が自己組織的に形成する集合構造の中でも双連続キュービック液晶に特に注力して研究を進めています。双連続キュービック構造は三次元的に連続的なチャンネルドメインとそれを取り巻く連続ドメインからなっており、その連続性ゆえの特性を発揮する。また、ナノレベルで精緻な構造であるため、ナノスケール由来の特性発現も期待できる。
この双連続キュービック液晶は液晶材料の中でも珍しい液晶相であり、この液晶材料を「如何に設計するか」及び「その機能をデザインするか」が重要な課題と考えている。
具体的には以下の研究に取り組んでいます。
1) イオン液体設計を駆使した双連続キュービック液晶の開発
2) 双連続キュービック構造を利用した高速プロトン伝導界面の創成
3) ゲスト分子機能場としての双連続キュービック液晶の利用

詳しくはこちらから

本学のテニュアトラック事業について

着任と同時に、十分な研究スペースと潤沢なスタートアップ資金を用意していただけたため、自身の研究を推進するのに必要な環境を整えることができた。また、研究に専念するための様々なサポートを用意していただけるため、研究に費やす時間も確保することができるため、まだまだ実験等に直接携わりながら研究室を立ち上げていきたい若手研究者には最適なシステムの一つではないかと考えている。

今後の抱負

これまで私は「新しい材料を生み出したい!」という思いの下、シーズ先行型に近いスタンスで研究を推進してきた。「材料(マテリアル)」という研究領域において、早い段階でプライオリティーを確立し、自身のオリジナルの「武器」を手に入れておこうと考えていたからである。幸運にも、これまで私は「ジャイロド(左図)」という興味深い構造を形成する材料を開発することができた。今後は、これらの「武器」を駆使し、新たな研究要素を巧く取り込み、単にオリジナリティーが高いだけではなく、工学的ニーズを意識した研究展開も推進していきたい。