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国立大学法人東京農工大学
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本事業は文部科学省科学技術人材育成費補助金の「テニュアトラック普及・定着事業」の補助を受けて実施しています。

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テニュア取得教員の紹介

辰己 賢一 (Tatsumi Kenichi)

研究院 農学研究院
部門 農業環境工学部門
研究分野 農業情報工学,農業環境工学
キーワード 収量予測モデル,数値気象モデル,気候変動
URL
職歴

・2002年04月~2012年11月:京都大学防災研究所技官・技術職員
・2012年12月~2016年5月:東京農工大学大学院農学研究院 助教(テニュアトラック)
・2016年6月~現在:東京農工大学大学院農学研究院 准教授(テニュア取得)

学歴

・1999年03月:同志社大学工学部エネルギー機械工学科 卒業
・2002年04月:京都大学大学院工学研究科環境工学専攻 修了
・2012年05月:京都大学博士(工学)

受賞歴

・1999年03月:日本機械学会畠山賞

主な論文・解説

・Kenichi Tatsumi, Tsutao Oizumi, and Yosuke Yamashiki : Analysis of future precipitation change in Shikoku region using statistical downscaling, Journal of Agricultural Meteorology, Vol.69(3), pp.159-172, 2013.
・Kenichi Tatsumi, Tsutao Oizumi and Yosuke Yamashiki : Introduction of daily minimum and maximum temperature change signals in the Shikoku region using the statistical downscaling methods by GCMs, Hydrological Research Letters, Vol.7(3), pp.48-53, 2013. doi: 10.3178/hrl.7.48
・Kenichi Tatsumi, Yosuke Yamashiki, Kaoru Takara, Eiichi Nakakita : Reproducibility of Crop Yield Simulated by iGAEZ Model with High-resolution GCM Output, Journal of Agricultural Science and Applications, Vol.2, Issue 2, pp.124-130, 2013.
・Kenichi Tatsumi and Yosuke Yamashiki : Sensitivity analyses of crop yields and changes in climate variables simulated with iGAEZ, Hydroogical Processes, Vol.26, Issue 16, pp. 2482-2500, 2012.
・Kenichi Tatsumi, Yosuke Yamashiki and Kaoru Takara : Effect of uncertainty in temperature and precipitation inputs and spatial resolution on the crop model, Hydrological Research Letters, Vol.5, pp.52-57, 2011.
・Kenichi Tatsumi, Yosuke Yamashiki, Roverto V.DA SILVA, Kaoru Takara, Yuzuru Matsuoka, Kiyoshi Takahashi, Koki Maruyama, Naoko Kawahara : Estimation of potential changes in cereals productions under climate change scenarios, Hydrological Processes, Vol.25, Issue 17, pp.2715-2725, 2011.

研究紹介

気候変動が農業の生産性に及ぼす影響を定量的に明らかにすることは,「持続可能な農業」をどのように行うべきかについての意思決定の観点から重要な課題となり,社会・行政ニーズの的となっています.しかし,安定的かつ広域で予測が可能な収量算定モデルは,1)栽培技術や地域による地形環境の違い,2)品種の差異などの栽培技術要因を考慮することの困難さ,3) 生態系の複雑性や作物生長の非線形的特性,4) 土壌の物理的・化学的特性の生長に与える不確実性のため実現できていません.

このような背景の元,土壌,水,気候,作物特性,圃場管理などを入力値とし,蒸発散,バイオマス,収量などを日単位で算出することが可能な作物収量算定モデルに開発に取り組んできています.収量予測技術は,農業従事者が農作業を実施する上での判断に活用可能な意思決定支援システムとして援用でき,作物の生長に関する要因を定量的に分析するためのツールとなります.研究では,作物収量予測モデルの開発と数値モデルと観測データの融合による新しい収量安定予測モデルの開発にも着手しています.また,これらを用いて,気候変動が作物生産性に与える研究を行っています.

本学のテニュアトラック事業について

スタートアップ資金が十分に確保されているため,赴任してから研究環境を構築までがスムーズに進む点は良いと思います.テニュアを取るために,近視眼的な発想にならざるを得ないところは,なんらかの改善の余地があるように思います.

今後の抱負

研究に専念できる環境を与えられているので,頭に思い描いている構想を着実に進めていきたいと思います.同時に,他分野の研究者や企業との共同研究などを一層発展させて,一層飛躍できればと考えております.研究と教育のバランスを保ちながら,活気ある研究室を作っていきたいと思っております.