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国立大学法人東京農工大学
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本事業は文部科学省科学技術人材育成費補助金の「テニュアトラック普及・定着事業」の補助を受けて実施しています。

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テニュア取得教員の紹介

加用 千裕 (Kayo Chihiro)

研究院 農学研究院
部門 自然環境保全学部門
研究分野 森林計画学、環境システム工学
キーワード マテリアルフロー分析、ライフサイクルアセスメント、統計解析
URL http://web.tuat.ac.jp/~foremana/index.html
職歴

・2009年4月~2011年12月:独立行政法人 国立環境研究所 特別研究員
・2012年1月~2017年1月:東京農工大学大学院農学研究院 テニュアトラック助教
・2017年1月~現在:東京農工大学大学院農学研究院 准教授(テニュア取得)

学歴

・立命館大学 理工学部 環境システム工学科 2004年卒業
・立命館大学 大学院 理工学研究科 環境社会工学専攻 修士課程 2006年修了
・東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻 博士課程 2009年修了

受賞歴

・平成20年度東京大学工学系研究科長賞(博士) (2009年)
・平成23年度土木学会全国大会第66回年次学術講演会優秀講演者賞 (2011年)
・平成24年度環境システム優秀論文賞(土木学会環境システム委員会)(2013年)
・第14回土木学会木材利用研究発表会優秀講演賞(2015年)
・平成28年度環境システム計測制御学会奨励賞(2016年)

主な論文・解説

・Chihiro Kayo, Yuko Tsunetsugu, Mario Tonosaki (2015) Climate change mitigation effect of harvested wood products in regions of Japan. Carbon Balance and Management 10:24, pp.1-13.
・Chihiro Kayo, Hiroyasu Oka, Seiji Hashimoto, Midori Mizukami, Shigesada Takagi (2015) Socioeconomic development and wood consumption. Journal of Forest Research 20(3), pp. 309–320.
・Chihiro Kayo, Yuko Tsunetsugu, Hideshi Noda, Mario Tonosaki (2014) Carbon balance assessments of harvested wood products in Japan taking account of inter-regional flows, Environmental Science and Policy 37: 215-226.
・Chihiro Kayo, Seiji Hashimoto, Yuichi Moriguchi (2012) Paper and paperboard demand and associated carbon dioxide emissions in Asia through 2050, Journal of Industrial Ecology 16(4): 529-540.
・Chihiro Kayo, Toshiya Aramaki, Keisuke Hanaki (2011) Effect of change of forest carbon storage on net carbon dioxide balance of wood use for energy in Japan, Journal of Industrial Ecology 15(1): 122-136.

研究紹介

社会が森林に求める役割は、従来の木材生産機能だけでなく、より多面的な機能へと展開しており、地球温暖化緩和、生物多様性保全、土壌・水資源保全といった環境保全機能を十分発揮できる森林計画とその学問体系である森林計画学の発展が求められています。従来の木材生産機能についても、持続可能な社会の構築へ向けて、化石資源や鉱物資源のような枯渇性資源に替わり、再生可能資源である木材を持続的に利用していくことが有効な方策となります。また、日本を取り巻くアジア地域は、急速な経済発展に伴って資源・エネルギーの消費が増大しており、資源枯渇や地球温暖化等の地球環境問題と深く関わっています。さらに、過剰な木材伐採や土地利用転換等によって熱帯林を中心とした森林の減少も続いており、地球規模で重大な課題となっています。そこで、本研究では、日本とアジア地域における持続可能な森林管理と木材利用のあり方を検討し、森林計画学の発展に資することを目的として、森林・木材のマテリアルフロー・ストック分析、木材需給の計量経済分析、野外調査に基づいた森林管理・木材利用の環境影響評価を行っています。そして、それらの研究成果に基づいて、森林管理・木材需給・環境影響を統合的に評価する枠組みを構築することを目指しています。

本学のテニュアトラック事業について

若手研究者にとって、本学のテニュアトラック事業はメリットが大きいポストだと思います。研究に対して十分なスタートアップ資金が支給されることや、講義・実習・委員会等の学内業務が軽減されることなど、自立して研究活動に専念できる環境が整備されています。また、研究者・教育者としての評価基準が明確に決められており、透明性が確保されています。それに合格し実力を認められれば、パーマネントのポストが必ず保証されていることも魅力のひとつです。ただし、評価基準を達成することが前提ですので、緊張感を持ちながらテニュアトラック期間を過ごすことになります。

今後の抱負

本学の農学研究院自然環境保全学部門は、森林および人間社会を包括した領域における自然環境と自然資源の管理および利用について、農学、工学、その融合分野から教育研究を行う機関です。私は、これまで工学と林学の両視点から研究活動を行ってきた経験から、総合的・融合的な学問分野における教育研究の重要性を実感しており、そのような視点を大切に教育研究活動に専念したいと考えています。また、学生に、自ら考え、行動し、未知の現象を探求することの楽しさと大切さを伝え、人間と自然環境が共生する社会の実現に貢献する人材を育てたいと思っています。