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国立大学法人東京農工大学
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テニュア取得教員の紹介

岡崎 伸 (Okazaki Shin)

研究院 農学研究院
部門 国際環境農学部門
研究分野 国際生物生産資源学教育研究分野
キーワード 土壌微生物、共生、植物栄養、バイオ肥料
URL http://web.tuat.ac.jp/~okazaki/
職歴

・2004年04月~2005年03月:博士研究員(大阪大学大学院理学研究科)
・2005年04月~2005年09月:博士研究員(奈良女子大学理学部)
・2005年09月~2007年09月:日本学術振興会海外特別研究員(ドイツ・ドレスデン工科大学)
・2007年10月~2008年03月:博士研究員(奈良女子大学理学部)
・2008年04月~2012年01月:助教(奈良女子大学大学院人間文化研究科)
・2012年02月~2017年01月:テニュアトラック助教(東京農工大学大学院農学研究院)
・2017年02月~現在:准教授(東京農工大学大学院農学研究院)

学歴

・東北大学農学部 1998年卒業
・東北大学大学院農学研究科博士前期課程 2000年修了
・東北大学大学院農学研究科博士後期課程 2004年修了 博士(農学)

受賞歴
主な論文・解説

・Yasuda M, Miwa H, Masuda S, Takebayashi Y, Sakakibara H, *Okazaki S. Effectortriggered Immunity Determines Host Genotype‐specific Incompatibility in Legume‐Rhizobium Symbiosis. Plant Cell Physiol. 57:1791‐1800. (2016)
・Yuan K, Miwa H, Iizuka M, Yokoyama T, Fujii Y, *Okazaki S. Genetic diversity and symbiotic phenotype of hairy vetch rhizobia in Japan. Microbes and Environment. (2016) 31: 121–126.
・Okazaki S, Tittabutr P, Teulet A, Thouin J, Fardoux J, Chaintreuil C, Gully D, Arrighi JF, Furuta N, Miwa H, Yasuda M, Nouwen N, Teaumroong N, *Giraud E. Rhizobiumlegume symbiosis in the absence of Nod factors : Two possible scenarios with or without the T3SS. The ISME Journal (2016) 10:64–74.
・Omar F.M., Miwa H, Yasuda M, Fujii Y, Kaneko T, Sato S, *Okazaki S. Identification of Bradyrhizobium elkanii Genes Involved in Incompatibility with Soybean Plants Carrying the Rj4 Allele. Appl. Environ. Microbiol. (2015) 81(19):6710‐6717.
・*Okazaki S, Noisangiam R, Okubo T, Kaneko T, Oshima K, Hattori M, Teamtisong K, Songwattana P, Tittabutr P, Boonkerd N, Saeki K, Sato S, Uchiumi T, Minamisawa K, *Teaumroong N. Genome analysis of a novel Bradyrhizobium sp. DOA9 carrying a symbiotic plasmid. PLOS ONE (2015) doi:10.1371/journal.pone.0117392
・*Okazaki S, Kaneko T, Sato S, Saeki K. Hijacking of leguminous nodulation signaling by the rhizobial type III secretion system. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. (2013) 110: 17131–17136 IF 9.809
・Okazaki S, Okabe S, Higashi M, Shimoda Y, Sato S, Tabata S, Hashiguchi M, Akashi R, Göttfert M, K. Saeki. Identification and functional analysis of Type III effector proteins in Mesorhizobium loti. Molecular Plant‐Microbe Interactions. (2010) 23:223‐342.
・Okazaki S, Zehner S, Hempel J, Lang K, Göttfert M. Genetic organization and functional analysis of the type III secretion system of Bradyrhizobium elkanii. FEMS Microbiology Letters. (2009), 95:88‐95.
・Okazaki S, Hattori Y., Saeki K. The Mesorhizobium loti purB gene is involved in infection thread formation and nodule development in Lotus japonicus. Journal of Bacteriology. (2007), 189:8347–8352.
・Okazaki S, Sugawara M, Yuhashi K, Minamisawa K. Rhizobitoxine‐induced Chlorosis Occurs in Coincidence with Methionine Deficiency in Soybeans. Annals of Botany. (2007), 100:55‐59.

研究紹介

植物が根を伸ばす土壌中には、様々な微生物が棲息しています。植物に病気を引き起こす病原菌がいる一方、植物に栄養分を供給して生育を促進する微生物や、病害抵抗性や耐乾燥性などを引き出す有用な微生物も存在しています。今後の農業を持続可能なものとしていくためには、これらの微生物を活用して化学肥料や農薬等を可能な限り減らし、環境と調和のとれた農業生産体系をつくることが重要です。

私の研究では「植物」、「土壌」、「微生物」からなる土壌生態系を対象とし、農業生産や環境修復に役立つ有用微生物(糸状菌、放線菌、細菌など)を分離し、解析を行います。従来型の解析に加え、近年進歩が著しい新世代シーケンサーを用いたゲノム解析や高精度なメタゲノム解析により、これまで見つかってこなかった遺伝資源の発掘を行います。また、有用微生物の生態や植物と微生物の共生メカニズムについて、分子生物学的・生化学的手法、遺伝子改変植物による解析等により、主要作物と土壌微生物の相互作用を支える分子基盤を明らかにします。以上の研究結果に基づき、栄養分を作物に供給するバイオ肥料や、病害抵抗性や耐乾燥性などを引き出す微生物資材、あるいは農耕地における土壌微生物相の解析と土壌診断技術の開発を行いたいと考えています。

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本学のテニュアトラック事業について

テニュアトラック制度では、潤沢なスタートアップ資金や独立した研究室など、非常に恵まれた環境を準備していただいています。また、経験豊かな先生方から研究戦略や研究室運営についてのアドバイスも受けることができます。このような中で自ら主体的に研究でき、それを外部から厳正に審査されることは、研究者として自立するための理想的なシステムだと思います。このチャンスを最大限に生かして、思う存分研究を楽しみたいと思います。

今後の抱負

「植物」、「土壌」、「微生物」からなる土壌生態系の研究は、新世代シーケンサーなどの技術的進歩によりとても面白い局面に来ています。従来の研究手法とこのような新しい技術を組み合わせることで、新規遺伝資源の発掘や高精度メタゲノム解析を行い、その成果を農業生産や環境修復の実践課題解決に生かしていきたいと思います。また、このような研究を学生と一緒に行う中で、研究の厳しさと面白さの両面を伝えて行きたいと考えています。