国立大学法人東京農工大学
研究推進部 研究支援課
TEL | 042-367-5944 |
---|---|
FAX | 042-367-5898 |
トップページ > テニュア取得教員の紹介 > 堀川 祥生
堀川 祥生 (Horikawa Yoshiki)
研究院 | 農学研究院 |
---|---|
部門 | 環境資源物質科学部門 |
研究分野 | 環境資源物質科学 |
キーワード | セルロース、バイオマス、細胞壁、分光分析、電子顕微鏡 |
URL | https://sites.google.com/go.tuat.ac.jp/biosf/ |
職歴 | ・2008年4月~2008年8月:京都大学生存圏研究所 研究員 |
---|---|
学歴 | ・2002年:名古屋大学農学部応用生物科学科 卒業 |
受賞歴 | ※最新情報は教員のWebサイトをご覧ください |
主な論文・解説 | ※最新情報は教員のWebサイトをご覧ください |
大量消費による化石燃料の枯渇および地球規模の環境変動を受けて再生可能資源の重要性が高まりつつあることに加え、未曾有の大災害を経験した我が国では、科学技術の回顧と共に安全で低環境負荷な天然資源の利用が求められています。これらの条件を満たし、地球上で最大生産量を誇る木質バイオマスの特徴は、永年にわたり樹木として森林に蓄積され、必要な時に資源として使用することができる点です。木質バイオマスのマテリアルやエネルギーとしての利用は、化石資源の消費量を減らす効果を生み出し、さらにその経済的な恩恵を森林の生育に還元できれば循環型社会の実現に大きく近づくことにもなります。
しかしながら、マテリアルを創製するにもエネルギーに変換するにも、樹木という高度な生物構造体の理解が必要不可欠です。そのためには、木質高分子が樹木内で発現している様々な機能について、マクロからナノレベルに至る構造的な立場から精密に解析する必要があると考えています。細胞壁の骨格成分であるセルロースの高次構造およびマトリックス成分との相互作用を解き明かし、組織・細胞に加えて樹種の多様性との関係を明らかにすることによって、さらなる木質バイオマスの有効利用につなげたいと考えています。
自立した研究とは、「何のために、何を、どのように、どこまで」行うべきか自分自身で課題を設定し、遂行することだと考えます。テニュア・トラック制度では、これに見合う研究費が配分された上に、研究以外の業務が軽減されて十分な時間が確保された非常に恵まれた研究環境に身をおけると思います。5年間の時間的制限も研究の課題・限界・展開を見極めるトレーニングになり、テニュア取得後に活かされると思います。学生指導もプログラムに組み込まれているので、大学人として自分は研究者であると同時に教育者であるという気持ちを失わず取り組みたいと考えています。