国立大学法人東京農工大学
研究推進部 研究支援課
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藤田 桂英 (Fujita Katsuhide)
研究院 | 工学研究院 |
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部門 | 先端情報科学部門 |
研究分野 | 人工知能 |
キーワード | マルチエージェントシステム、自動交渉機構、ナレッジマネージメント、複雑ネットワーク解析、自然言語処理 |
URL | http://katfuji.lab.tuat.ac.jp/index.html |
職歴 | ・2010年04月~2011年06月:日本学術振興会 特別研究員(DC1) |
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学歴 | ・名古屋工業大学情報工学科 2008年卒業 |
受賞歴 | ※最新情報は教員のWebサイトをご覧ください |
主な論文・解説 | ※最新情報は教員のWebサイトをご覧ください |
近年、世の中に溢れる知識量が膨大化、専門知の細分化、環境問題や高齢化社会、金融問題など、社会問題の複雑化が進行しています。そのような背景において、人工知能分野を中心とした賢くコンピュータを活用する技術が現実世界の様々な意思決定を支援することが重要となってきています。また、従来の意思決定支援システムではコンピュータが数理的に最適な解を提示し、支援することが主流でしたが、今後、コンピュータが得意な部分、人間が秀でている部分を明らかにするとともに、コンピュータと人間が協調して、新たな意思決定支援システムを構築することが重要と考えられます。
本研究室では「コンピュータと人間の協調に基づいた現実世界の意思決定支援のための研究」を行っていきます。特に、医療、企業や国家の戦略策定、交渉のような状況が複雑かつ複数の当事者が関わる状況で、人工知能技術を活用し意思決定を支援するシステムを構築します。具体的には、まず、意思決定の現場を解析し、自然言語処理および複雑ネットワーク解析技術を活用してモデル化します。次に、マルチエージェントモデルに基づいたシミュレーションや最適化技術を用いて、意思決定の代替案を提示します。最後に、様々な観点から最終的な案の評価を行います。本研究では有識者に基づく意思決定(エキスパートベース)と計算機に基づく意思決定(ボトムアップベース)双方からの比較を行うことで、計算機と人間の協調が現実世界の意思決定現場に与える貢献の可能性と困難を明らかにします。また、意思決定支援システムを様々なアプリケーションとして開発していきます。
文部科学省から高い評価をうけたすばらしいテニュアトラック制度や、同じ状況にいるテニュアトラック教員が多数存在する環境など、これから実績を積み上げていく若手研究者には魅力的な事業だと感じます。当然、独立した研究室を運営への責任やテニュア付与審査へのプレッシャーもありますが、若い研究者が国際的な研究コミュニティで活躍するためには、重要な経験であると考えています。