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国立大学法人東京農工大学
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テニュア取得教員の紹介

岩見 健太郎 (Iwami Kentaro)

研究院 工学研究院
部門 先端機械システム部門
研究分野 機械情報工学分野
キーワード MEMS,NEMS,プラズモニクス,微細加工,マイクロシステム
URL http://nmems.lab.tuat.ac.jp
職歴

・2005年04月~2008年03月:日本学術振興会 特別研究員
・2008年04月:東北大学大学院 工学研究科附属マイクロ・ナノ研究教育センター 教育研究支援者
・2008年05月~2011年12月:東京農工大学大学院 助教
・2012年01月~2016年12月:東京農工大学大学院 工学研究院 准教授
・2017年01月~現在:東京農工大学大学院 工学研究院 准教授(テニュア取得)

学歴

・東北大学 工学部 機械電子工学科 2003年卒業
・東北大学大学院 工学研究科 機械電子工学専攻 博士前期課程 2005年修了
・東北大学大学院 工学研究科 ナノメカニクス専攻 博士後期課程 2008年修了

受賞歴

・AP-NFO Award(2004年)
・東北大学総長賞(2005年)

主な論文・解説

・H. Nagasaki, S. Kaneko, K. Iwami, and N. Umeda, “Localized Surface Plasmon Resonance Dew Sensor for Use Under Low Humidity Conditions”, Jpn. J. Appl. Phys., 51 (2) 027301 (2012)
(http://jjap.jsap.jp/link?JJAP/51/027301/)
・岩見健太郎,長崎秀昭,梅田倫弘,「ナノ構造を利用した結露センシング」,日本試験機工業会広報誌 2011年10月号
・K Iwami, A. Iizuka, and N. Umeda, “Electron Field Emission from the Gold Tip Under Laser Irradiation at the Plasmon-Resonant Wavelength” J. Vac. Sci. Technol. B 29 (2) 02B103 (2011)
(http://avspublications.org/jvstb/resource/1/jvtbd9/v29/i2/p02B103_s1?isAuthorized=no)
・K. Iwami, T. Ono, and M. Esashi, “Design and fabrication of a scanning near-field microscopy probe with integrated zinc oxide photoconductive antennas for local terahertz spectroscopy”, Sensors and Materials, 22 (3) pp.135-142 (2010)
・K. Iwami, T. Noda, K. Ishida, K. Morishima, and N. Umeda, "Bio rapid prototyping by extruding/aspirating/refilling thermoreversible hydrogel", Biofabrication 2 (1) 014108 (2010)
(http://iopscience.iop.org/1758-5090/2/1/014108/)
・K. Iwami, T. Ono, and M. Esashi, "A New Approach for Terahertz Local Spectroscopy using Microfabricated Scanning Near-field Probe", Jpn. J. Appl. Phys., 47 (10) 8095 (2008)
(http://jjap.jsap.jp/link?JJAP/47/8095/)
・K. Iwami, T. Ono, and M. Esashi, "Optical Near-Field Probe Integrated With Self-Aligned Bow-Tie Antenna and Electrostatic Actuator for Local Field Enhancement", J. Microelectromech. Syst. 15 (5) 1201
(http://ieeexplore.ieee.org/xpl/freeabs_all.jsp?reload=true&arnumber=1707780)

研究紹介

ナノ加工技術の発展によって,金属ナノ構造に光を照射した際に生じる「プラズモン共鳴」という現象が注目されるようになってきた.これは金属中の自由電子が,光の電場によって加振力を受けて集団的に振動する現象で,いわば自由電子の共振状態と言える.プラズモン共鳴が生じる条件は,金属ナノ構造のごく近傍の状態に敏感に依存することから,バイオセンサなどの極微センシングの分野で研究・実用化されてきた.また,共鳴による強い光吸収・散乱という特性を利用して,太陽光発電の高効率化などエネルギー分野における応用の研究も進められている.また,発光・受光デバイスの高効率化や,ナノレンズ・ナノ光スイッチといったナノフォトニクス素子の実現など,非常に幅広い分野への応用が期待されている.プラズモン共鳴を取り扱う学問分野はプラズモニクスとよばれ,近年急速に立ち上がりつつある.

我々は,プラズモン共鳴と電界電子放出の関係に着目し,研究を続けてきた.その結果,プラズモン共鳴の影響によって電界放出が大きく増強されることを見出した.この現象を利用して,光照射によって電子放出を制御する新たな電子源アレイの開発を目指している.この分野はまだわかっていないことも多いが,原理的な側面を追及すると同時に,高速電子ビーム加工など新たな応用を見据えた研究を行っていきたい.そして,この技術を利用した,ナノ・マイクロ電気機械システム(NEMS/MEMS)の実現を目指す.

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本学のテニュアトラック事業について

テニュアトラック制度は,若手研究者にとって自立した環境で自分のアイディアと責任で研究を進められる点で非常に魅力的です.特に農工大の場合,十分な資金面のサポートがあること,テニュア取得後のポストが確保されており取得できるかどうかは本人の努力次第であること(テニュアトラック教員間での競争がないこと)など日本におけるテニュアトラック制度のモデルとして優れた制度になっていると思います.これまでの文部科学省科学技術振興調整費「若手研究者の自立的研究環境整備促進」事業で採用された多くの先輩がいることも心強く思います.この充実した環境の中で新たな研究分野の開拓に向け挑戦していきます.

今後の抱負

テニュアトラック期間は,自分の研究を充実させるとともに,教育者としての新たな一歩でもあると思っています.今回,独立した研究室を持つので,自分の理念をしっかりと持って教育を進めていきたいと思っています.学生さんたちには,教員に言われたことだけをやるのではなく,積極的に他人の役に立つことを喜びとするような人間に育ってもらいたいと思っています. また,自分のグループを率いるだけでなく,設備を共有化するなどして他のグループとのオープンコラボレーションを進めていきたいと思います.