お問い合わせはこちらから

国立大学法人東京農工大学
研究推進部 研究支援課

TEL 042-367-5944
FAX 042-367-5898

本事業は文部科学省科学技術人材育成費補助金の「テニュアトラック普及・定着事業」の補助を受けて実施しています。

メールでのお問い合わせはこちら

トップページ > テニュア取得教員の紹介 > 田中 雄一

テニュア取得教員の紹介

田中 雄一 (Tanaka Yuichi)

研究院 工学研究院
部門 先端情報科学部門
研究分野 信号処理
キーワード 映像符号化、画像処理、ウェーブレット/フィルタバンク
URL http://tanaka.msp-lab.org
職歴

・2005年04月~2007年03月:慶應義塾大学COE情報・電気・電子分野RA
・2006年07月~2006年12月:University of California, San Diego Visiting Scholor(兼務)
・2007年04月~2007年09月:日本学術振興会 特別研究員 (DC2)
・2007年08月~2008年11月:慶應義塾大学グローバルCOE情報・電気・電子分野RA(兼務)
・2007年10月~2008年11月:日本学術振興会 特別研究員 (PD)
・2007年11月~2008年04月:University of California, San Diego Postdoctoral Scholor(兼務)
・2008年12月~2012年03月:宇都宮大学 大学院工学研究科 助教
・2012年04月~2017年03月:東京農工大学大学院 工学研究院 准教授
・2017年04月~現在:東京農工大学大学院 工学研究院 准教授(テニュア取得)

学歴

・2003年03月:慶應義塾大学 理工学部 電子工学科卒業
・2005年03月:慶應義塾大学 大学院理工学研究科 総合デザイン工学専攻 博士前期課程修了
・2007年09月:慶應義塾大学 大学院理工学研究科 総合デザイン工学専攻 博士後期課程修了

受賞歴

・2010年:第33回 丹羽保次郎記念論文賞
・2011年:第26回 電気通信普及財団賞 テレコムシステム技術賞 奨励賞

主な論文・解説

・Y. Tanaka, M. Ikehara, and T. Q. Nguyen, "A lattice structure of biorthogonal linear-phase filter banks with higher order feasible building blocks," IEEE Trans. on Circuits and Systems I: Regular Papers,vol. 55, no. 8, pp. 2322-2331, 2008.
・Y. Tanaka, M. Ikehara, and T. Q. Nguyen, "Multiresolution image representation using combined 2-D and 1-D directional filter banks," IEEE Trans. on Image Processing, vol. 18, no. 2, pp. 269-280, 2009.
・Y. Tanaka, M. Ikehara, and T. Q. Nguyen, "Higher-order feasible building blocks for lattice structure of oversampled linear-phase perfect reconstruction filter banks," Signal Processing, vol. 89, no. 9, pp. 1694-1703, 2009.
・Y. Tanaka, M. Hasegawa, S. Kato, M. Ikehara, and T. Q. Nguyen, "Adaptive directional wavelet transform based on directional prefiltering," IEEE Trans. on Image Processing, vol. 19, no. 4, pp. 934-945, 2010.

研究紹介

本研究室では,「多次元マルチメディア信号処理」をキーワードとして研究に取り組んでいます.信号処理は,情報理論と共に数学と工学をつなぐ架け橋として非常に重要な役割を担っている研究分野です.それと同時に,応用の面では JPEG や H.264/AVC に代表されるような映像符号化(圧縮)標準の核の部分にも利用されています.つまり,信号処理は工学の基礎から応用までの広範な範囲をカバーしている分野であると言えます.本研究室においては,主に「目に見える」マルチメディア信号,例えば静止画像や動画像を対象として研究を行なっています.研究成果の一部を以下に示します.

1. 方向性を考慮した画像の多重解像度表現
通常の画像符号化では,画像に対し縦方向・横方向のフィルタリングをそれぞれ別個に行うことにより画像の多重解像度表現を実現しています.しかしながら,画像には縦・横方向だけでなく斜め方向の成分が含まれていることも多いため,縦横のフィルタリングの組み合わせでは画像のエネルギーを一箇所に集中させることが困難になる場合が多くあります.その問題を解決するため,2次元フィルタを用いて画像を周波数領域へ変換することにより効果的な多重解像度表現を実現しました.

2. 低演算量・高性能なフィルタバンクの研究
高速フーリエ変換 (FFT) や離散コサイン変換 (DCT) に代表されるような時間―周波数変換は,フィルタバンク,すなわちディジタルフィルタの集合体の一種として表現することができます.フィルタバンクの構成のうち冗長な部分を削減することで,各フィルタの最適化を高速化しました.

詳しくはこちらから

本学のテニュアトラック事業について

若いうちから自らの研究室を運営できる,というのはテニュアトラック制度の大きなメリットだと思います.自分で研究室に関わる全ての責任を負う,というのは大きなプレッシャーでもありますが,同時にやりがいがあり,自らを更に成長させるための大きなチャンスであると思います.また,本学においてはテニュアトラック制度を強く推進していることもあり,学内における他の教職員の方々の理解があることも助けになっています.研究費の面においても,スタートアップ資金によって研究室の立ち上げがスムーズに行えていると感じています.

今後の抱負

私の専門としている信号処理では,近年,応用的な研究領域,例えばコンピュータビジョンやコンピュータグラフィックスの手法や知見が利用されるようになってきています.同様に,信号処理や情報理論における理論の裏付けがあってこそこれら応用領域の研究が発展するとも言えます.応用を見据えた基礎,基礎に裏打ちされた応用という信念のもとに,世界にインパクトを与えられる成果を目指して研究を進めていきたいと考えています.