国立大学法人東京農工大学
研究推進部 研究支援課
TEL | 042-367-5944 |
---|---|
FAX | 042-367-5898 |
トップページ > テニュア取得教員の紹介 > 宮地 悟代
宮地 悟代 (Miyaji Godai)
研究院 | 工学研究院 |
---|---|
部門 | 先端物理工学部門 |
研究分野 | 非線形光学、量子光学、レーザー工学 |
キーワード | フェムト秒レーザー加工、ナノ構造生成、表面プラズモン・ポラリトン |
URL | https://miyalab.themedia.jp/ |
職歴 | ・2004年04月~2007年03月:京都大学エネルギー理工学研究所 助手 |
---|---|
学歴 | ・大阪大学基礎工学部電気工学科 1999年卒業 |
受賞歴 | ※最新情報は教員のWebサイトをご覧ください |
主な論文・解説 | ※最新情報は教員のWebサイトをご覧ください |
フェムト秒(10^(-15)秒, fs)時間領域まで圧縮した高密度光エネルギーを物質に付与し、その特徴的な光応答を新たな応用へと結びつけるための研究を行っています。現在、ナノ物質制御に関する研究に挑んでいます。
金属と誘電体の界面で電磁場と結合した電子の集団振動を表面プラズモン・ポラリトンといいます。高強度の近接場を持つため、近年ではこれを利用したさまざまな応用がなされています。私たちは、半導体や誘電体に高強度fsレーザーによって高密度の電子が発生するのと同時に、表面プラズモン・ポラリトンが励起されることを世界で初めて直接観測し、その近接場によって物質を加工できることを示しました。
高強度のfsレーザーによって励起された表面プラズモン・ポラリトンの近接場を制御すると、nmサイズで均一な構造体を形成できます。構築した物理モデルを基に、次世代のナノデバイス製造において必要な空間分解能を備えた新しい「レーザー」ナノ加工技術の開発を目指します。
PIとして研究室を立ち上げるための十分なスタートアップ資金、教務および学内業務の軽減によって研究に注力できるため、研究環境の準備を短期間で行うことができる非常に良い事業だと考えております。また、テニュアトラック教員との数多くの交流の機会を通じて多くの方々の経験と知識を共有できるので、迷い少なく研究室を立ち上げることができました。このようなすばらしい制度が全国にも展開されれば、大学の研究・教育体制は大きく変わるのではないかと期待しております。