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国立大学法人東京農工大学
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本事業は文部科学省科学技術人材育成費補助金の「テニュアトラック普及・定着事業」の補助を受けて実施しています。

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テニュアトラック教員の紹介

髙橋 さくら (Takahashi Sakura)

研究院 農学研究院
部門 生物生産科学部門
研究分野 園芸学、植物工場学
キーワード 果樹、野菜、植物工場、環境制御
URL https://web.tuat.ac.jp/~engei/index.html
職歴

・2021年4月~2022年3月:東京農工大学 産学官連携研究員
・2022年4月~現在:東京農工大学農学研究院 助教(テニュアトラック)

学歴

・2016年3月:東京農工大学農学部生物生産学科 卒業
・2018年3月:東京農工大学大学院農学府生物生産科学専攻 修了
・2021年3月:東京農工大学大学院連合農学研究科生物生産科学専攻 修了 博士(農学)

受賞歴
主な論文・解説

・髙橋さくら,鈴木伊織,剱持由起夫,Thanda Aung,Yin Yin Nwe,堀内尚美,車 敬愛,荻原 勲(2022)果樹工場に対する消費者アンケートと通年生産されたブルーベリー果実の収量および品質.植物環境工学(2021年12月17日受理).
・髙橋さくら,堀内尚美,車 敬愛,真弓優理香,荻原 勲(2021)果実収穫後から異なる温度および日長下で成育させたポット植えサザンハイブッシュブルーベリー(Vaccinium corymbosum L. interspecific hybrid)の開花および新梢成長.園芸学研究20(3): 295–303.
・S. Takahashi, J. Che, N. Horiuchi, H. Y. Cho, S. Onwona-Agyeman, K. Kojima, M. Yamada, I. Ogiwara (2021) Production of low-potassium fruit of potted and fertigated southern highbush blueberry (Vaccinium corymbosum L. interspecific hybrid). Hort. J. 90(2): 161–171.

研究紹介

 園芸作物は1960年代の高度経済成長期の消費増とともに総産出額も増え、2020年には約3.4兆円となり、1960年と比較して11.5倍に増加しました。畜産を除いた耕種部門を100として総産出額に対する割合をみると、園芸分野は1960年では19%でしたが、2020年には61%となり、園芸生産は重要な農業生産分野となりました。また、園芸作物の栽培方法は技術の進歩とともに変化してきました。1955年以降にパイプハウスが普及すると、1960年代後半からはハウス栽培が急増し、トマトやキュウリなどの周年生産体系が確立されました。1990年代には環境制御や自動化が可能な植物工場の稼働が始まり、2009年の植物工場の普及および拡大に向けた支援策により施設数が増加、2021年3月時点で390の施設が建設されました。
 東京農工大学では2011年に果樹の栽培を目的とした植物工場が建設され、荻原勲名誉教授によってブルーベリーの連続開花結実法、すなわち人工光型栽培室においてブルーベリーを低温短日環境下で栽培することにより、開花が連続し、果実の収穫が通年で行える栽培法が開発されました。
 私は、これまで植物工場やビニルハウスを用いて果樹や野菜の果実品質、機能性、周年生産などの研究を進めてきました。特に、ブルーベリーにおいて、カリウムの摂取制限がある腎臓病患者のための低カリウム果実の生産および連続開花結実法による植物工場での周年生産の社会実装化を行ってきました。今後も光、温度、養液などの環境制御を行い、栽培方法から果実品質や生産性を向上させ、おいしい果実を毎日食べられるようになることを目指して研究を進めていきます。

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本学のテニュアトラック事業について

本事業は、スタートアップ資金の配分、独立した研究スペースの配分など、自立して研究を行えるような支援およびテニュア期間中の学内業務や授業などの負担軽減があり、若手研究者が研究に専念できる環境づくりがされていると思います。日本の研究力は落ちているといわれていますが、テニュア期間でしっかり自分の研究に向き合い、研究力の向上を目指していきます。また、テニュアトラックは5年任期ですが、審査を通ることでその後のポストにも着任できるため、新たなポストを目標に邁進することができます。

今後の抱負

以下に示す、3点の抱負を持ちながら精進して参ります。1つ目に、植物工場は今後の農業に重要だと考えています。環境を制御することで、よりおいしい作物を生産することやいつでも食べられるように周年で生産することを目指します。2つ目に、日々、植物の様子を観察し、小さな変化も見逃さないような研究者になりたいです。3つ目に、主にブルーベリーを研究材料として扱ってきましたが、他の作物にも挑戦し、研究の幅を広げていきたいと考えています。