国立大学法人東京農工大学
研究推進部 研究支援課
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堀 琢磨 (Hori Takuma)
研究院 | 工学研究院 |
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部門 | 先端機械システム部門 |
研究分野 | 熱工学 |
キーワード | 伝熱工学,マイクロナノ,エネルギー変換 |
URL | http://web.tuat.ac.jp/~htlab/ |
職歴 | ・2012年04月~2015年03月:東京大学工学系研究科機械工学専攻 日本学術振興会特別研究員(DC1) |
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学歴 | ・2010年:東京大学工学部機械工学科 卒業 |
受賞歴 | ・2012:工学系研究科長賞 |
主な論文・解説 | ・Takuma Hori, Takuma Shiga, Junichiro Shiomi, "Phonon transport analysis of silicon germanium alloys using molecular dynamics simulations", Journal of Applied Physics, 113, 203514 (2013). |
伝熱の形態の一つである熱伝導は,経験則であるフーリエの法則に支配されることが知られています.しかし一方でナノスケールではその法則が必ずしも成り立たず,一般に熱の輸送が抑制されます.これにより,性能が制限されてしまう電子デバイスもあれば,一方で効率が促進されるエネルギー変換デバイスもあります.そのため,微細化が進むそれらのデバイスにおいて,伝熱を意識した設計が必要不可欠になります.また大きなスケールでの伝熱現象でも,その原理の理解のためには小さなところで何が起きているかの理解が重要になります. 当研究室では主にシミュレーションを用いてナノをはじめとする様々なスケールでの伝熱現象について研究を行い理解することで,機械や材料の設計への貢献を目指します.それを踏まえ,ナノ構造中の粒子輸送の最適化,非均質材料における熱伝導機構の解明,カーボンナノチューブ等の低次元材料の熱伝導率の制御,流体構造の熱的安定性の検証などを行っています.特に,基礎的な研究を応用に結び付けること,知見を蓄積して新しい学術分野を創生することを意識して研究を行っております.
若手研究者が早期にPrincipal Investigatorとして活動できる機会を与えていただけることは大変ありがたいです.また,スタートアップ資金や事務支援をしていただける担当者,メンターの先生の存在は着任後の速やかな研究・教育の実施にあたり大いに助けになります. 既にこの事業により採用された後,テニュアを取得された先生もたくさんいらっしゃることも励みになります.本事業について「若手にとってこれ以上の好待遇はない」とまで言っていただける他大学の先生もおり,そうした中で活動できることを嬉しく思います.
優秀な学生を育て社会に送ることが一つの目標です.その経験を通して自分自身の能力も培いたい思います.研究については,基礎科学的な分野を工学的な応用に発展させる,新しい分野を開拓する等のような大きな仕事をしたいです.