国立大学法人東京農工大学
研究推進部 研究支援課
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倉科 佑太 (Kurashina Yuta )
研究院 | 工学研究院 |
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部門 | 先端機械システム部門 |
研究分野 | ソフトロボティクス・バイオメディカルデバイス |
キーワード | ソフトマター,超音波,マイクロ・ナノ加工 |
URL | https://web.tuat.ac.jp/~kurashina/ |
職歴 | ・2017年04月~2018年06月:慶應義塾大学 理工学部機械工学科 助教 |
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学歴 | ・2012年03月:慶應義塾大学 理工学部 機械工学科 卒業 |
受賞歴 | ※最新情報は教員のWebサイトをご覧ください |
主な論文・解説 | ※最新情報は教員のWebサイトをご覧ください |
ドラッグデリバリーシステム(DDS)や再生医療,遺伝子治療といった最先端の治療を実現するためには,高度な工学技術が必要です.このような医療を支援するモノづくりでは,従来の無機質なモノづくりとは異なり,ときには細胞や組織とも融合した有機的なモノづくりが要求されます.
そこで我々は,生体内で活躍するソフトロボットや再生医療や創薬研究に資する細胞組織,医療や細胞培養を支援するデバイスを開発する研究を実施しています.これらの研究分野では体にやさしい材料や駆動源が必要であり,MEMSや機械加工によるマイクロ・ナノ工学と超音波による機械力学を基盤技術として,ナノからマクロまでマルチスケールの“やわらかい”ロボットやデバイスを創出しています.具体的には,生体内でセンシングと薬剤徐放を同時に可能とするマイクロサイズのハイドロゲルロボット(図左上)や,超音波によるナノ薬剤のニードルレスな経皮投与(図右上),ハイドロゲルで構築した三次元巨大細胞組織(図左下),そして超音波による細胞操作(図右下)などの研究を実施しています.このような新たなモノづくりにより,生体内へのDDSや組織工学/再生医療などの最先端医療に資する新たなプラットフォームを構築することを目指し,研究を展開しています.
各プロジェクトの詳細は下記URLの通りです.
https://web.tuat.ac.jp/~kurashina/research/
若手研究者から准教授として責任のある研究活動を展開する場を提供されることで,自分のアイディアをメインに研究に打ち込むことができる環境を整えることができています.また,テニュアトラックとして目標を掲げながら研究を行うことで,自らを引き締めて研究することができ,モチベーションの向上にもつながります.また,周囲の教職員の方々にもとても温かくサポートしていただき,毎日充実した活動ができています.助けていただいている周囲の皆様のお役に早く立てるように,がんばっていきます.
私の研究分野は,機械・材料・生命の分野を横断した研究です.このように異分野融合した研究に携わっているため,今以上に様々な分野の研究者と積極的に交流して,様々な研究を展開していきたいです.その先に,今はまだ見ぬ新たなイノベーションにつなげていくことができればと思います.