国立大学法人東京農工大学
研究推進部 研究支援課
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有泉 亮 (Ariizumi Ryo)
研究院 | 工学研究院 |
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部門 | 先端機械システム部門 |
研究分野 | ロボティクス・制御工学 |
キーワード | 生物模倣ロボット,データ駆動制御,強化学習 |
URL | https://web.tuat.ac.jp/~ariizumi-lab/index.html |
職歴 | ・2014年04月~2015年03月:日本学術振興会特別研究員 (DC2) |
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学歴 | ・2010年03月:京都大学 工学部 物理工学科 卒業 |
受賞歴 | ※最新情報は教員のWebサイトをご覧ください ・2023年:AROB-ISBC-SWARM2023 the Best Paper Award |
主な論文・解説 | ※最新情報は教員のWebサイトをご覧ください ・R. Koike, R. Ariizumi, and F. Matsuno: Simultaneous Optimization of Discrete and Continuous Parameters Defining a Robot Morphology and Controller, IEEE Transactions on Neural Networks and Learning Systems, (2023) doi: 10.1109/TNNLS.2023.3272068 |
ヘビ型ロボットや脚ロボットなどの生物模倣ロボットは,超冗長ロボットと呼ばれる,自由度の非常に高いシステムです.自由度が高いことは様々なタスクをこなせるという利点をもたらす一方で,適切に動かすことが難しいという問題を抱えています.このため,対応する生物の動きに学んだり,強化学習を用いて適切な動きを学ばせたりする研究が活発になされています.一方で,ロボットに対して生物の動きが必ずしも適切とは限らないという問題や,制御論や力学に基づく理論的考察と強化学習との融合がまだ十分にはできておらず学習の効率化が不十分であるという問題が残っています.
そこで私の研究においては,力学や制御の理論に基づく理解を深め活用範囲を広げていく一方で,手法の融合を目指していきます.具体的には,ヘビ型ロボットを対象に,生物のヘビにはない動きを提案し,ヘビ型ロボットの活動範囲を拡大する研究を行います.また,制御工学でよく知られる手法を応用して力学的な知見を強化学習に適切に組み込み,強化学習の大幅な効率化を目指す研究を行います.その他にも,ロボットの制御器のみならずロボットの構造までも強化学習の枠組みで自動的に実施するための研究などを進めていきます.
本学では良い研究をするために必要な余裕をしっかりと確保しながら活動できる制度が作られていると思います.特に,メンター教員からのフォローや適切なスタートアップ資金の提供があるだけでなく,事務手続きの面での手厚いサポートがある点は非常に優れていると感じています.研究室を初めて主催する若手教員にとって素晴らしい環境です.
ロボットの研究には幅広く様々な知見を活用する必要があり,ロボティクスという分野自体が分野横断的な学問です.東京農工大学は様々な分野の先生と連携がしやすい環境になっており,このような分野横断的な研究に適していると思います.提供いただいたこの環境を活かし,しっかりと研究・教育を実施していきたいと考えています.