お問い合わせはこちらから

国立大学法人東京農工大学
研究推進部 研究支援課

TEL 042-367-5944
FAX 042-367-5898

本事業は文部科学省科学技術人材育成費補助金の「テニュアトラック普及・定着事業」の補助を受けて実施しています。

メールでのお問い合わせはこちら

トップページ > テニュア取得教員の紹介 > 西田 浩之

テニュア取得教員の紹介

西田 浩之 (Nishida Hiroyuki)

研究院 工学研究院
部門 先端機械システム部門
研究分野 航空宇宙工学
キーワード プラズマ工学,空気力学,流体制御
URL http://www.tuat.ac.jp/~nishida/
職歴

・2008年4月~2009年2月:日本学術振興会 特別研究員(PD),東京大学
・2009年3月~2010年3月:東京農工大学 共生科学技術研究院 准教授
・2010年4月~2014年3月:東京農工大学大学院工学研究院先端機械システム部門 准教授
・2014年3月~現在:東京農工大学大学院工学研究院先端機械システム部門 准教授(テニュア取得)

学歴

・2003年3月 京都大学 工学部 物理工学科 卒業
・2003年4月 東京大学大学院 工学研究科 航空宇宙工学専攻 入学
・2005年3月 東京大学大学院 工学研究科 航空宇宙工学専攻 修士課程修了
・2008年3月 東京大学大学院 工学研究科 航空宇宙工学専攻 博士課程修了

受賞歴
主な論文・解説

・Nishida, H., Funaki, I., "Analysis of Thrust Characteristics of a Magnetic Sail in a Magnetized Solar Wind", Journal of Propulsion and Power, 2012
・Nishida, H., Abe, T., "Numerical Analysis of Plasma Evolution on Dielectric Barrier Discharge Plasma Actuator," Journal of Applied Physics, 110, 013302, 2011.
・Nishida, H., Nonomura, T., "ADI-SGS Scheme on Ideal Magnetohydrodynamics," Journal of Computational Physics, 228, 3182-3188, 2009.
・Nishida, H., Ogawa, H., Funaki, I., Fujita, K., Yamakawa, H., Nakayama, Y., "Two-dimensional Magnetohydrodynamic Simulation of a Magnetic Sail," Journal of Spacecraft and Rockets, 43, 667-672, 2006.
・西田浩之,船木一幸,”太陽風を利用した推進システムの推力特性に関する電磁流体シミュレーション”,日本航空宇宙学会誌,第60巻,65-71,2012.

研究紹介

深宇宙への探査や太陽発電衛星の建設など,次世代の宇宙開発を実現するためにはこれまでにない新しい技術を宇宙機やロケットに取り入れてゆく必要があります.当研究室では,宇宙・大気圏中を問わず“流れを能動的にコントロールする”というアプローチから,新しい宇宙機・ロケットの形を実現するための研究に取り組んでいます.研究テーマの1つは,先進的プラズマ推進機の研究です.電力により推進剤をプラズマ化し,高速で噴射することで推力を得るプラズマ推進は,比推力が高く,次世代宇宙開発を担う宇宙推進機として期待されています.本研究では,高推力かつ長寿命なプラズマ推進機の実現を目指し,高周波の回転電磁界を用いて高密度プラズマを無電極で高速にまで加速する技術の研究に取り組んでいます.一方で,プラズマを用いることで空気の流れをコントロールするデバイスの研究にも取り組んでいます.大気圧下における誘電体バリア放電を応用したデバイスで,革新的な能動的流体制御技術として注目を集めていますが,実用化のためには革新的な性能向上が必要です.本研究では,放電プラズマシミュレーションと実験からバリア放電による流れ制御のメカニズムに迫り,性能向上のアイディアを提案することを目指しています.また,このデバイスを用いた宇宙往還機の空力性能向上の研究も行っています.宇宙往還機は従来の航空機とは違う特殊な飛行を行うことが要求されます.機体周りの複雑な3次元的剥離流れを制御できれば,多様な飛行環境の中で高い空力性能を発揮できるはずです.プラズマを用いた流体制御デバイスを用いることでそれを実現できると考え,研究に取り組んでいます.

詳しくはこちらから

本学のテニュアトラック事業について

テニュアトラック制度は,若い研究者にとって非常に魅力的だと思います.学生の指導を行いながら独立して研究室を運営していくことは大きな責任を負うことになりますが,それゆえにやりがいもあり,自身も大きく成長できていると感じています.また何より,独自に研究テーマを設定し自由に研究を行えることが,努力し続ける大きなモチベーションです.任期付きで,常に成果を求められる厳しい環境ですが,このハードルを乗り越えられてこそ,研究者として自立できると考えています.

今後の抱負

宇宙旅行やスペースコロニーなど,多くの人が思い描く次世代型の宇宙開発を実現するためには,各分野における技術的ブレークスルーが必要不可欠です.プラズマ工学,空気力学という自身の専門分野の中で,常に先進的な技術の研究にチャレンジし続けてゆきたいと考えています.すぐには成果が得られなさそうな研究,中には全く使いものにならないかもしれない研究もあるでしょうが,10年,20年,さらにはもっと先の将来も見据え,道を切り開いてゆきたいと思っています.